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乗船体験を通して学ぶ古き良き先人の知恵「櫓」

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12月らしい凍えるような寒さが続いています❄️2022年も残りわずかですね。どのような年末年始を過ごすか計画を立てている方も多いのではないでしょうか?

先日は新入社員研修プログラムの一貫として、弊社の船『海豹』(あざらし)乗船体験を行いました?二宮社長自ら船を操縦し、船の仕組みや古き良き先人の知恵である「櫓」(ろ)の使用方法を学びました!

【弊社の船『海豹』(あざらし)】

櫓」(ろ)とは船の手漕ぎで使用される木の長い板です。船はプロペラ(エンジン)や帆を張って風の力で進みますが、今では当たり前の技術が発明される前の古代の船では、「櫓」(ろ)を使用して手漕ぎ(人力)で進んでいました。東アジア周辺では「櫓」が使われていたと言われており、船尾に取り付けて使用します。ちなみに、カヌーはパドル、ボートはオールを使用して船を漕ぎます。船の種類によって使う道具に違いがあるのは興味深いところです。

【「櫓」を漕ぐ様子】

弊社の船『海豹』(あざらし)にも「櫓」が取り付けられています。二宮社長に教わりながら、研修に参加した社員が実際に「櫓」を漕いでみました。最初は重たい感覚がありましたが、だんだんとコツを掴むとスイスイ進むようになりました?万が一、エンジンが故障してしまった際には「櫓」を漕ぐことでまでたどり着ける可能性が高くなります

「櫓」を左右にひねりながら動かすと、推力が発生し前に進みます。更に漕ぎ方を工夫しますと、左右そして180度の方向転換も可能となります。ただ、残念ながら後進は力学的に出来ません。慣れてくると、大きな力を加えなくても簡単に旋回をしたり船を動かすことができることが分かりました。先人の方が工夫や知恵を絞って「櫓」を生み出し現在に至るまで使用されていると思うとなんだか感慨深いものです。

【『海豹』で乗船研修 弊社周辺を周遊】

『海豹』(あざらし)は最大搭載人員5人で小振りな船ではありますが、乗ってみると意外とスピードが出ることに驚きました!

弊社では、造船業界での経験がある方やそうでない方、バックグラウンドが様々な社員がいます。船に乗り、実際に「櫓」に触れる機会はなかなかないので、とても貴重な経験となりました。

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